波多野里望
波多野 里望(はたの りぼう、本名 りぼお、1931年9月6日 - 2008年 3月16日)は、日本の法学者。専門は国際法。法学博士(東京大学、1959年)。正五位瑞宝中綬章。父はお茶の水女子大学学長を務めた心理学者の波多野完治。母は同じく心理学者の波多野勤子。弟に心理学者の波多野誼余夫。息子に小説家の波多野鷹。
目次
1 来歴
2 著書
2.1 単著
2.2 共編著
来歴
東京出身。1939年、小学1年生の時、川端康成選『模範綴方全集』に作文が掲載される。東京開成中学校(現開成高等学校)入学、長野県立諏訪中学校(現長野県諏訪清陵高等学校)卒業、旧制第一高等学校卒業、東京大学法学部卒業。学習院大学法学部助教授、教授、2002年定年、名誉教授。日本政府代表代理・国連人権小委員会委員、国連拷問被害者救済基金理事、国際法協会理事、世界法学会理事、国際連合学会理事、日本ユニセフ協会理事、財団法人波多野ファミリスクール会長。
国際法の分野で研究・教育に従事する傍ら、外務省や国連の実務にも携わる。日本言語技術教育学会の初代会長を務めた。
母・勤子は、少年時代の里望とやり取りした手紙を『少年期』(1950年)として刊行し、これはベストセラーになった。
著書
単著
- 『児童の権利条約―逐条解説』(有斐閣, 1994年/改訂版, 2005年)
共編著
- (筒井若水)『国際判例研究―領土・国境紛争』(東京大学出版会, 1979年)
- (太寿堂鼎)『ワークブック国際法―質問と解答』(有斐閣, 1980年)
- (小川芳彦)『国際法講義―現状分析と新時代への展望』(有斐閣, 1982年/新版, 1993年/新版増補, 1998年)
- (東寿太郎)『国際判例研究―国家責任』(三省堂, 1990年)
- (尾﨑重義)『国際司法裁判所―判決と意見(1-3)』(国際書院, 1996年-2007年)