1902年ウィンブルドン選手権
1902年 ウィンブルドン選手権(The Championships, Wimbledon 1902)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
目次
1 大会の流れ
2 大会前年度優勝者
3 男子シングルス
3.1 チャレンジラウンド
3.2 オールカマーズ決勝
4 女子シングルス
4.1 チャレンジラウンド
4.2 オールカマーズ決勝
5 決勝戦の結果
6 外部リンク
7 参考文献
大会の流れ
- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 初期のウィンブルドン選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
- 女子ダブルスと混合ダブルスは、最初は「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では女子ダブルスと混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。
大会前年度優勝者
- 男子シングルス:アーサー・ゴア
- 女子シングルス:シャーロット・クーパー・ステリー
- 男子ダブルス:レジナルド・ドハティー&ローレンス・ドハティー
男子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
ジョシア・リッチー vs. アルフレッド・クローリー 6-2, 6-1, 2-6, 6-3
シドニー・スミス vs. ハーバート・ローパー・バレット 6-3, 6-4, 6-3
ローレンス・ドハティー vs. ジョージ・グレビル 6-1, 1-6, 6-3, 7-5
ハロルド・マホニー vs. フレッド・ペイン 6-2, 6-2, 6-4
準決勝
- ジョシア・リッチー vs. シドニー・スミス 6-4, 4-6, 6-4, 6-4
- ローレンス・ドハティー vs. ハロルド・マホニー 4-6, 4-6, 8-6, 2-0 (途中棄権)
決勝
- ローレンス・ドハティー vs. ジョシア・リッチー 8-6, 6-3, 7-5
オールカマーズ決勝
ローレンス・ドハティー vs. アーサー・ゴア 6-4, 6-3, 3-6, 6-0 (L・ドハティーが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
ミュリエル・ロブ vs. ヒルダ・レーン 6-1, 7-5
ドロテア・ダグラス vs. ルース・ダーラッチャー 6-2, 10-8
アグネス・モートン vs. ウィニフレッド・ロングハースト 6-3, 6-4- エディット・グレビル vs. バーサ・スティードマン 6-1, 3-6, 6-2
準決勝
- ミュリエル・ロブ vs. ドロテア・ダグラス 6-4, 2-6, 9-7
- アグネス・モートン vs. エディット・グレビル 7-5, 6-4
決勝
- ミュリエル・ロブ vs. アグネス・モートン 6-2, 6-4
オールカマーズ決勝
ミュリエル・ロブ vs. シャーロット・クーパー・ステリー 7-5, 6-1 (ロブが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
- 男子シングルス
ローレンス・ドハティー vs. アーサー・ゴア 6-4, 6-3, 3-6, 6-0 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス
ミュリエル・ロブ vs. シャーロット・クーパー・ステリー 7-5, 6-1 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス
シドニー・スミス&フランク・ライスリー vs. レジナルド・ドハティー&ローレンス・ドハティー 4-6, 8-6, 6-3, 4-6, 11-9 [オールカマーズ決勝]
- 女子ダブルス
シャーロット・クーパー・ステリー&アグネス・モートン vs. ヒルダ・レーン&コンスタンス・ウィルソン 不戦勝 [選手権公認外競技]
- 混合ダブルス
ローレンス・ドハティー&シャーロット・クーパー・ステリー vs. クレメント・カザレット&ミュリエル・ロブ 6-4, 6-3 [選手権公認外競技]
外部リンク
- 抽選表:男子・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
参考文献
Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:138ページ、女子シングルス試合結果:153ページ、女子ダブルス選手権公認外競技:174ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:181ページを参照。
Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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