服部克久
服部 克久 | |
---|---|
生誕 | (1936-11-01) 1936年11月1日(82歳) 日本・東京府 |
学歴 | パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール) |
職業 | 作曲家・編曲家 |
担当楽器 | ピアノ、指揮 |
活動期間 | 1959年 - |
著名使用楽器 | |
Avid Sibelius 8 |
服部 克久(はっとり かつひさ、1936年11月1日 - )は、日本の作曲家・編曲家。東京府出身(東京都世田谷区代田在住)。
目次
1 人物
2 主な作品
2.1 歌謡曲
2.2 アニメ
2.3 ドラマ
2.4 テレビ
2.5 ラジオ
2.6 映画
2.7 その他テーマ曲など
2.8 編曲
3 主な活動
3.1 コンサート・イベント
3.2 メディア(CD・カセットなど)
3.3 プロデュースなど
4 出演
4.1 テレビ
4.2 CM
5 ビブリオグラフィ
6 関連項目
7 脚注
8 外部リンク
人物
1936年、作曲家の服部良一の長男として生まれる。幼少より音楽の英才教育を受け、成蹊中学校・高等学校を経てパリ国立高等音楽院へ留学。和声、フーガ、対位法を学んだ後、1958年卒業。帰国後すぐ、戦後の復興後のテレビ放送の創成期より活動を始める。
日本テレビ『サンデーダーク』、『ハニータイム』、フジテレビ『ミュージックフェア』などを皮切りに、テレビ、ラジオ番組、ドラマ、アニメ、映画の音楽を数多く担当。1971年には、「花のメルヘン」で第13回日本レコード大賞編曲賞を受賞。
1983年より「音楽の自然食」をテーマとしたインストゥルメンタル集「音楽畑」シリーズをスタート。「ル・ローヌ」、「自由の大地」、「Friends, Love, Believing」などの代表曲とともに、全20作をリリース。オーケストラサウンドを徹底的に追求したこのシリーズは、一つのジャンルとして確立され、日本レコード大賞企画賞を2回(第32回:1990年、第40回:1998年)受賞した。
日本音楽作家団体協議会(FCA)、日本作曲家協会(JACOMPA)を歴任。現在は 日本作編曲家協会(JCAA)の会長、東京音楽大学客員教授、NPO法人LIVE FOR LIFE理事長などを務めている。
2009年、音楽家生活50周年を記念してアルバム『服部克久』、『服部克久の世界』を2枚同時リリース。記念コンサートも開いた。
弟は俳優の服部良次、バレエダンサーの服部有吉は甥(良次の息子)。宝塚歌劇団卒業生で歌手の服部富子は叔母。息子に作曲家の服部隆之、孫(隆之の娘)にヴァイオリニストの服部百音がいる。
主な作品
歌謡曲
小林旭
砂の少女/夜霧の鐘(1979年)
三好鉄生
- すごい男の唄(1987年)
八代亜紀
- 花束~ブーケ~(1989年)
アニメ
トム・ソーヤーの冒険(1980年)- ワンワン三銃士
愛の学校クオレ物語(1982年)
劇場版 世紀末救世主伝説 北斗の拳(1986年)
家なき子レミ(1996年)
手塚治虫の旧約聖書物語(1997年)
星界の紋章(1999年)
星界の戦旗/II/III(2000年 - 2005年)
無限のリヴァイアス(1999年)
アルジェントソーマ(2000年)
ドラマ
遊星王子(1958年)
光速エスパー(1967年)
江戸の旋風シリーズ(1976年のパート2以降、フジテレビ)
兄弟刑事(1977年、フジテレビ)
江戸の渦潮(1978年、フジテレビ)
わかば(2004年 - 2005年、NHK連続テレビ小説)
テレビ
- TBS系列
- 『日曜特集・新世界紀行』 テーマ曲「自由の大地」
- 『ZONE』 テーマ曲「Friends, Love, Believing」
- 『ふるさと讃歌』 テーマ曲「夏は緑」
- 『わくわく動物ランド』 テーマ曲「5月の草原は愛に包まれて」
- 『ニューイヤー駅伝』 オープニングテーマ「美しきランナー」
- 『愛の劇場 うらぎり』 テーマ曲「もう一度 Yesterday」
- 『レディレディ!』 オープニングテーマ「Lady」
- 『ザ・ベストテン』 テーマ曲[1]
- 『クイズ100人に聞きました』 テーマ曲
- 『東ローマ帝国』(BS-i) テーマ曲「帝国に陽は昇りて」
- フジテレビ系列
- 『ママとあそぼう!ピンポンパン』 テーマ曲、他
- 『とんねるずのみなさんのおかげでした』 エンディングテーマ「喜望峰への道」
- 『カノッサの屈辱』 オープニング&エンディングテーマ「夕陽」
- 『FNNスピーク』 テーマ曲(1992年 - 1997年)
- 『FNS27時間テレビ』 グランドフィナーレ恒例の新人アナウンサー提供読みのBGM「虹 Arc en Ciel」
- その他
- 『ごちそうさま』(日本テレビ系列) テーマ曲「Bon Appetit」
- 『新・御宿かわせみ』(テレビ朝日系列) テーマ曲「ロータス・ドリーム」
- 『リビングポート』(tvk)
- 『こんにちは!奥さん2時です』(東京12チャンネル、近畿放送、SUN-TV)
ラジオ
- 『TIME AFTER FOUR〜オールディーズをあなたに〜』(JOY FM) テーマ曲「ディオリッシモ・残香(のこりが)」(『音楽畑1』に収録)[2]
映画
- 台風息子 花形三銃士(1959年、東映)
遊星王子(1959年、東映)
遊星王子 恐怖の宇宙線(1959年、東映)- 逆襲の街(1961年、ニュー東映)
- 今夜は踊ろう(1967年、大映)
リオの若大将(1968年、東宝)- ある少女の告白 禁断の果実(1968年、日活)
- 七つの顔の女(1969年、松竹)
海はふりむかない(1969年、松竹)- 青春大全集(1970年、松竹)
内海の輪(1971年、松竹)
愛と死(1971年、松竹)
花の高2トリオ 初恋時代(1975年、ホリ企画制作)
青い山脈(1975年、東宝)- 竹久夢二物語 恋する(1975年、松竹)
あいつと私(1976年、東宝)
昌子・淳子・百恵 涙の卒業式〜出発〜(1977年、ホリ企画制作)
博多っ子純情(1978年、エル・アイ・エル)
幸福号出帆(1980年、悶文グループ・三宝プロ)- やすらぎ(1980年、泉放送制作)
連合艦隊(1981年、東宝)
長江(1981年、さだ企画・中国中央電視台)
北斗の拳(1986年、東映動画)
青い山脈'88(1988年、キネマ東京・ビデオ東京)
新極道の妻たち 惚れたら地獄(1994年、東映)- ナイル(1999年、東映)
- 不撓不屈(2006年、角川ヘラルド映画)
その他テーマ曲など
サントリーレッドのBGM「花想い」「春雷」(1977年 - 1987年)
福島競馬場、新潟競馬場で使用されるファンファーレ(1987年 - )
オークワからのごあいさつ(和歌山県が拠点のスーパーマーケット・オークワテーマソング)
岐阜県白川町イメージソング
京浜急行電鉄社歌「人間が好きだから」
再春館製薬所企業イメージソング「THE SPRING OF LIFE」
シキボウ企業イメージソング「漕ぎだせマーメイド」(歌・富田伊知郎)
広島・海と島の博覧会テーマ曲「THE SEA」
愛知万博クロージングテーマ「Friends Love Believing〜ぬくもりをありがとう〜EXPO2005ヴァージョン」
岩手県花巻市市民の歌
銀河学院高等学校の校歌
東京経済大学応援歌
大阪経済法科大学学歌
宮崎県日南市市歌(作曲だけでなく、補作詞も担当(一般公募の詞に補作))
編曲
- テレビ番組『サンダーバード』NHK放送時(1966年)のオープニングテーマ曲(作曲:バリー・グレイ、歌:ロイヤルナイツとビクター少年合唱隊、日本ビクター SPV-76)
さだまさし・山下達郎・竹内まりやなどの楽曲の編曲やストリングス(弦楽)・アレンジ
- さだとはグレープ時代からの付き合い。また、山下・竹内夫妻の最近の楽曲のストリングス・アレンジのほとんどが服部の手によるものである。
THE ALFEEの楽曲のストリングス・アレンジ。- THE ALFEEの楽曲とクラシックの曲をメドレー形式でアレンジしたアルバム『THE ALFEE CLASSICS』はシリーズで3作を数えている。
ハイ・ファイ・セットのデビュー曲「卒業写真」(作詞・作曲は荒井由実)。
柏原芳恵「春なのに」(作詞・作曲は中島みゆき。なお編曲はJ.サレッスと共作)。
尾崎豊のデビュー前デモ・テープ7曲をオーケストレーション(管弦楽法)にアレンジ
ザ・ピーナッツ「ローマの雨」。
ニュー・サウンズ・イン・ブラスシリーズなどの吹奏楽アレンジ。
谷村新司「昴」のオリジナルアレンジ。
小泉今日子「快盗ルビイ」のホーン&ストリングアレンジ
主な活動
コンサート・イベント
1980年 - 山口百恵引退コンサート音楽監督及び指揮。
1985年 - 第1回音楽畑コンサートを開催。
1989年 - '89海と島の博覧会・ひろしま音楽プロデューサー。第一回日本海夕日コンサートを開催(2005年まで)。
1990年 - 大阪 万国花博覧会 音楽プロデューサー。スペイン セビリア万博 JAPAN DAYSコンサートを開催。
1992年 - 富山 第一回ジャパンエキスポ 音楽プロデューサー。テーマソングである荻野目洋子「生命の詩(うた)」の作曲を担当するが、こちらの曲は月光恵亮によるプロデュース。
1993年 - 北京にて、中国電影交響楽団と友好音楽祭を開催。
1994年 - 韓国 世界万博オープニングイベントにて、音楽畑オーケストラとKBSオーケストラとの合同演奏会を開催。
1995年 - ジャカルタにて、インドネシア独立40周年記念コンサートを行う。
1996年 - ハワイ ホノルルシンフォニーオーケストラとパンパシフィックコンサートを行う。
1997年 - ニューヨーク国連本部総会議場とカーネギーホールにて東京ポップスオーケストラコンサートを開催。東京国際フォーラム“こけら落とし”コンサートTHE ALFEE CLASSICS〜融合〜音楽監督及び指揮。
1999年 - ベルリン、ブランデンブルク門にて、ドイツにおける“日本年”コンサートを実施。NHKホールにて、音楽家生活40周年記念コンサートを開催。
2000年 - シドニー オペラハウスにて、音楽畑コンサートを開催。
2001年 - 京都二条城にて、築城400年記念コンサートを行う。
2002年 - 福島年輪ピック音楽監督。第1回MESSAGE from HYOGO音楽畑コンサートを開催。
2003年 - 市町村合併による“清水市さよなら”コンサートを実施。第2回MESSAGE from HYOGO音楽畑コンサートを開催。
2004年 - 全国100年に渡るコンサートを記念して、オーチャードホールにて、記念コンサートを開催。
2005年 - 愛知万博クロージングテーマ(Friends Love Believing〜ぬくもりをありがとう〜EXPO2005ヴァージョン)の作曲。同閉会式にて、指揮。
2006年 - みなまた未来コンサート〜海恋物語〜開催。第19回JAL音舞台@東福寺 音楽プロデューサー
2007年 - 服部良一生誕100周年記念コンサートを東京国際フォーラムにて開催。第3回MESSAGE from HYOGO音楽畑コンサートを開催。
2007年 - 日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 5 音楽監督及び指揮。
2008年 - 第4回MESSAGE from HYOGO音楽畑コンサートを開催。みなまた未来コンサート〜海恋物語第二章〜開催。日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 6 音楽監督及び指揮。
2009年 - 服部克久音楽家生活50周年記念コンサート The Concertを開催。日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 7 音楽監督及び指揮。
2010年 - 日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 8 音楽監督及び指揮。
2011年 - 日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 9 音楽監督及び指揮。
2012年 - 日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 10 音楽監督及び指揮。
2013年 - 日本製紙PRESENTES札響ポップスコンサートVol. 11 音楽監督及び指揮。
メディア(CD・カセットなど)
- アルバム 音楽畑1〜20
- アルバム 東京ポップスオーケストラ
- アルバム 服部良一
- アルバム服部克久
- アルバム服部克久の世界 〜works〜
- アルバム77-55 〜Past, Present & Future〜
プロデュースなど
ミュージックフェア(フジテレビ系列)
日本レコード大賞(TBS系列)
ピアノでポップスを (NHK)
出演
テレビ
- 暮らしのワイド リビングポート(1978年ごろ、tvk) 火曜日キャスター
日立テレビシティ「昭和ラプソディ」(1985年、TBS) 特別出演
午後は○○おもいッきりテレビ(1987年 - 2007年、日本テレビ) ゲストコメンテーター
ピアノでポップスを (1988年 -1991年、NHK) 講師
ほか多数
CM
ハウス食品(1990年)
ビブリオグラフィ
- 著書
- ピアノでエッセイを : 気がつけば親子3代音楽畑 (1992年、扶桑社)
- 編著
- 音楽が聴けなくなる日 : 音楽CDの再販制度維持のための序曲(1996年、平凡社)
- 音楽畑ピアノソロ・ベストセレクション 水の戯れ〜ル・ローヌ(河)(2003年、ヤマハミュージックメディア)
- 音楽畑ピアノソロ・ベストセレクション 大地の響き〜自由の大地(2003年、ヤマハミュージックメディア)
- 監修書籍
- 服部良一の音楽王国 : 昭和のジャズ&ポップス史をつくった男(1993年、エイト社)
関連項目
記念樹事件 - 1992年に作曲した『記念樹』が小林亜星の『どこまでも行こう』の盗作であるといわれた事件。
局名告知 - 服部の作品である「エメラルド・モーニング」が、放送局において放送開始時に流れる映像のBGMとして採用されることが多く、現在は静岡朝日テレビで採用されている。
リブ・フォー・ライフ美奈子基金 - 歌手の本田美奈子.と交流があったことから理事長を務めている。
脚注
^ 服部自身による、フジテレビ系ドラマ『兄弟刑事』のメインテーマのアレンジ。
^ この番組のために作曲した楽曲ではなく、アルバム発売後、テーマ曲として流用されたものである。
外部リンク
- 服部克久ホームページ
- 参考サイト:胸の振り子
|