キツネザル下目
キツネザル下目 | |||||||||||||||||||||
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ワオキツネザル | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Lemuriformes Gregory, 1915 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
lemur | |||||||||||||||||||||
上科 | |||||||||||||||||||||
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キツネザル下目(キツネザルかもく、Lemuriformes)は、霊長目曲鼻猿亜目の1下目。
なお、同じ階級にある真猿下目を伝統的な分類と同じ亜目としたい必要などから、霊長目の2亜目をそれぞれsemiorderなどに、下目をそれぞれ亜目に格上げすることがある。その場合、キツネザル下目はキツネザル亜目(学名は同じ)となる。
この下目の一部(#分類参照)をキツネザル(狐猿)という。
目次
1 名称
2 生息域
3 特徴
4 分類
5 登場する作品
6 脚注
名称
学名は、キツネザル属 Lemur に上位タクソン名を作る語尾 -iformes をつけたもの。lemur は、ローマ神話での死者の霊レムール (Lemur)(複数形レムレース (Lemures) で言及されることも多い) から。
英語ではキツネザル下目全体を lemur(リーマー)という。また、ヒヨケザルをflying lemurという。
生息域
マダガスカル島と、コモロ諸島など周辺のいくつかの孤島にのみ生息する。これらのキツネザル類はかつて(6000万から5000万年前)はアフリカ大陸に生息していたものが、流木に掴まるなどの形でマダガスカル島周辺に漂着し、独自の進化をとげて現在に至ったという研究報告がなされている[1]。
特徴
インドリを除き、長い尾を持ち、個体間のコミュニケーションや、樹上でバランスをとるのに使う。
手指だけでなく足指も長く親指が対向し、枝を把握できる。
爪は平爪だが、足の第3指のみ鉤爪で、グルーミングに使う。
分類
曲鼻猿亜目 Strepsirhini
アイアイ下目 Chiromyiformes
ロリス下目 Loriformes
キツネザル下目 Lemuriformes
- コビトキツネザル上科 Cheirogaleoidea
コビトキツネザル科 Cheirogaleidae
コビトキツネザル属 Cheirogaleus
ネズミキツネザル属 Microcebus
コクレルネズミキツネザル属 Mirza
ミミゲコビトキツネザル属 Allocebus
フォークキツネザル属 Phaner
キツネザル上科 Lemuroidea
キツネザル科 Lemuridae
キツネザル亜科 Lemurinae
ワオキツネザル属 Lemur
キツネザル属 Eulemur
エリマキキツネザル属 Varecia
ジェントルキツネザル亜科 Hapalemurinae
ジェントルキツネザル属 Hapalemur
オオキツネザル属 Prolemur
イタチキツネザル科 Lepilemuridae
メガラダピス属 Megaladapis (絶滅)
イタチキツネザル属 Lepilemur
インドリ科 Indridae
アバヒ属 Avahi
インドリ属 Indri
シファカ属 Propithecus
- コビトキツネザル上科 Cheirogaleoidea
現在はコビトキツネザル科を他から分けることが多いが、かつては、インドリ科を他から分け、キツネザル上科とインドリ上科(あるいはキツネザル科とインドリ科)に分けることが多かった。キツネザルは、このキツネザル上科(あるいはキツネザル科)に相当する。
登場する作品
- ダイナソー
- マダガスカル (映画)
脚注
^ Ali, J. R.; Huber, M. (2010), “Mammalian biodiversity on Madagascar controlled by ocean currents”, Nature 463 (7281): 653–656, doi:10.1038/nature08706