複数政党制
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複数政党制(ふくすうせいとうせい、英: Multi-party system)とは、政党制の一つ。競合的政党制、二党制、多党制とも。政治学者のジョヴァンニ・サルトーリが提唱した。
目次
1 概要
2 主なもの
2.1 支配的なもの
2.1.1 非競合的なもの
2.1.2 競合的なもの
3 関連項目
概要
多数派の二大政党が政権を争う場合(二大政党制)や、多数の少数政党が乱立して連立内閣を組織する場合などがある。前者は、アメリカ合衆国やイギリスなどがその代表的な例で、後者はフランス、イタリアなどがその例となる。その他に、単独で内閣を組織できる大政党と中小の少数派野党というケースもある。
開発途上国では、複数政党制と平和的政権交代を定着させることが課題である。
ソ連においては、社会革命党左派が政権から離脱した後、ソ連共産党による一党支配が行われたものの、スターリン主義体制に反対したトロツキーは、「ソ諸党」の合法化を主張した(『裏切られた革命』など)。
主なもの
支配的なもの
- 複数政党制(大政翼賛会支配下の日本、統一ロシア支配下のロシアなど)
非競合的なもの
ヘゲモニー政党制(旧東ドイツ、中華人民共和国などの社会主義国やシンガポールなどの開発途上国における事実上の一党独裁制)
競合的なもの
一党優位政党制(55年体制下の日本など)- 二大ブロック制(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、フランス、イタリアなど)
穏健な多党制(現在のドイツなど)
分極的多党制(ヴァイマル共和国時代のドイツなど)
関連項目
- 政党制