ハードコア (ポルノ)
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ハードコア(英: Hardcore)はポルノグラフィの一形態で、性行為をあからさまに取り扱ったもの。ハードコア・ポルノグラフィ(Hardcore pornography)とも呼ばれ、ソフトコアと対比される。媒体は写真やビデオ・映画(若しくは動画)等だが、これ以外のものでも定義の範疇に入る。
実際の性行為が伴う物を指し、日本では大多数のアダルトビデオなどが該当する。ポルノ映画は他国では日本で言うところのアダルトビデオとの境界が曖昧なことが多いが、日本で「ポルノ映画」という場合は、通常、性行為を抽象的に演出するソフトコア・ポルノを指す。
現代のハードコア・ポルノは20世紀後半の西欧諸国で隆興し、1969年のデンマークを皮切りに各国で流通の合法化が進められた。2000年ごろまでには大多数の自由民主主義国家で合法となったが、日本では刑法175条のわいせつ物頒布罪により2016年時点でも違法とされている一方、欧米諸国においては、性器にモザイク処理が施されたものであっても暴力的または著しく反社会的な性表現が含まれていると、わいせつ物とみなされる場合がある。このため、日本国内で審査を通過し市販されている作品であっても、該当する表現が含まれていれば、頒布や所持に罰則が適用される可能性がある。欧米在住の日本産アニメ愛好家が準児童ポルノ表現を含む成年コミックやアダルトアニメ、美少女ゲームなどを所持していたとして摘発され、後に有罪判決が言い渡される事件も複数発生している。
ただし、映像の該当箇所に対してモザイク処理等の修正を行い、映像的な明示性を薄めたものについては実質的に合法流通が可能となっているため、各分野の企業は映像倫理審査団体を設立して自主規制にあたっている。刑法175条など関連法案の改正によってハードコア・ポルノ全面解禁を目指す大きな動きは現時点では見られないものの、インターネット・ポルノの普及普遍化によって、現状の規制を続ける必然性・現実性は薄れつつある。これを受けて各倫理審査団体の審査基準も年々緩和される傾向はあるものの、今後しばらくは「状況にあわせた現実的適応」が続くと考えられている。
一方、海外に目を向けると、世界最大のハードコア・ポルノ市場を有するアメリカでは、業界の自主規制によって強姦・痴漢やSM、ロリコン、獣姦などの暴力的または反社会的な表現を極力抑えた性行為の映像が主流となっている。欧州では、各国の法律や業界の自主規制によって表現に大きな幅がある。ドイツやオランダなどでは、その過激さ故に国内外から批判されている日本のハードコア・ポルノを超える内容のコンテンツが流通している。
関連項目
アダルトビデオ
- アダルトアニメ
- アダルトゲーム
ポルノ雑誌
- 成人向け漫画
- ヘアヌード